ですから、偏差値50というのは、得点がそのテストのちょうど真ん中だったということになります。ただし、平均から両側へ30程度離れるまでの範囲におおよそすべての得点が入ってしまうので、偏差値0とか偏差値100というのは通常の場合はほとんどありません。
一応の目安として、偏差値50は平均、偏差値60以上なら優秀であると判断します。偏差値70を超えるようなら超エリートということになります。 Aさんの例にもどって考えてみると、1回目が偏差値52、2回目が49となっており、1回目と2回目のできにあまり差がないことがわかりました。ところが、3回目の場合、得点が45点で平均点が26点、偏差値が59と大変成績の良かったことがわかります。
このように偏差値は毎回違うテストを、いつも平均点は50と考え、その尺度で各個人の得点を計り直す方法で、受験勉強では非常に有効な評価の方法だと言われています。